五月といえばホトトギスですね。
あの澄んだホトトギスの‘さえずり’が、私は大好きなのです。
渡り鳥であるホトトギス、例年五月の中旬頃に自宅近くの森に来てくれるのですが、
待ち遠しくて、待ち遠しくて…
その時期になるといつもそわそわしながら耳を澄ます日々(笑)
夜明け近くにその声を聞くと、「あぁ、また帰ってきたのだな…」と嬉しくなります。
「ほととぎす 鳴きつる方を眺むれば ただ有明(ありあけ)の 月ぞ残れる」
平安時代に詠まれた歌です。素敵ですよね!
ホトトギスは夏の訪れを知らせる鳥として、平安時代には愛されていたとのこと。
初音(季節に初めて鳴く声)を聞くために、一晩明かすほどでもあったそうです。
昔は『四季の移り変わりを楽しむこと』が何よりの娯楽でありました。
自然に目を向け、自然を感じ、その移ろいを楽しむ。
なんて心豊かな贅沢な過ごし方なのでしょうね!
早いもので明日からは六月。
六月は「水無月」他にも呼び名があるのをご存じですか?
「風待月(かぜまちづき)」
「松風月(まつかぜづき)」
「涼暮月(すずくれづき)」
「青水無月(あおみなづき)」
「蝉羽月(せみのはづき)」
「常夏月(とこなつづき)」
「鳴神月(なるかみづき)」
「水張月(みずはりづき)」
「弥涼暮月(いすずくれづき)」
雨の季節、ゆっくり日本の言葉に触れるのも楽しいですね♪