琵琶は古代ペルシャで生まれました。その時の名は「バルバット」。本体の背中が丸い形をしている楽器でした。
バルバットは、はるばるシルクロードを旅して中国へ。中国では形を変え、名前も「ピパ」となりました。
そして遣唐使によって奈良時代に日本へ。
この時に伝わった琵琶は雅楽で演奏する「楽琵琶」となります。
一方で、古代インドにて生まれた琵琶もあります。
奈良の正倉院に納められている「螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)」はインドから中国を経て伝わったものです。しかしインドが発祥の琵琶は、この正倉院の琵琶のみを残して絶えてしまいました。
「楽琵琶」が日本に伝わった後、様々な種類の琵琶が誕生します。
その名は「平家琵琶」「盲僧琵琶」「薩摩琵琶」「筑前琵琶」
これらの琵琶は、それぞれ形も音色も、そして演奏技法も異なります。
私の弾く「五弦五柱琵琶」は「薩摩琵琶」の系統となります。
大きな撥で豪快に演奏し、力強い語りをするのが特徴です。
その一方で、糸がはじかれてから消えるまでの余韻が音に深みを与えており、琵琶の語りに厚みをだしています。
日本古来の楽器「琵琶」。
いにしえの音色に触れ、そして語りの世界を心で味わっていただければと思っております。
体験レッスンも受け付けております。
是非、ご自分で琵琶を奏でてみてください。