その”音楽”とは「雅楽」です。
雅楽の代表的な楽器といえば、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」ですね。
それぞれの音色はこう例えられています。
「笙」は”天から差し込む光”
「篳篥」は”地上にある人の声”
「龍笛」は”天と地のあいだを泳ぐ龍の声”
これらは”管楽器”ですが、「琵琶」「箏」の”絃楽器”、「鞨鼓(かっこ)」「太鼓」「鉦鼓(しょうこ)」の”打楽器”も雅楽で奏でられます。
雅楽は現在は宮中の儀式や神社の祭礼にて演奏されておりますが、平安時代には貴族が趣味として楽しんでおりました。
楽琵琶も貴族たちに愛好されており、「吉備真備(きびのまきび)」や「蝉丸(せみまる)」、「藤原貞敏(ふじわらのさだとし)、「平経正(たいらのつねまさ)」など名立たる名手がおりました。
独奏曲(秘曲)も当時は存在し、さまざまな楽琵琶にまつわるエピソードも残されています。
私は実は楽琵琶の音色がたまらく好きなのです。
あの響き…。
うーん、どのように表現したら良いのか。
たとえて言うならば「宇宙に存在する星々の静けさ」とでもいいましょうか。
ちょっと分かりにくいですね(笑)
「番假崇(ばんかそう)」という天平時代に存在した世界最古の琵琶譜を起こした曲をCDにて聞いたのですが、まさに「静けさ」そのものでした。
”語り”のない楽琵琶は、音色こそが”語り”です。
無限の広がりを感じさせてくれる、”まさに人は宇宙の一部である”と感じさせてくれる。
心がどこまでも広がっていくような音色。
聞いてみたくなりませんか?
実はその楽琵琶の音色に触れ、そして雅楽について学べる機会があります。
岐阜県各務原市の講座を紹介させていただきますね。
川島ライフデザインセンター
「神社でひもとく雅楽の世界~音と舞がつなぐ神と人~」
https://www.city.kakamigahara.lg.jp/kankobunka/shougaigakushu/1002782/1002855/1025412.html
(楽琵琶と薩摩琵琶の聞き比べと演奏体験は1月21日です)
こちらも参考になさってください。
「各務原市産業活力部いきいき学習課」
秋からの講座案内
https://www.city.kakamigahara.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/009/356/akigo.2025.pdf
(12ページをご覧ください)
雅楽の楽器について学ぶだけではなく、演奏体験も出来ます。
楽琵琶と薩摩琵琶の違いを耳と肌で知る機会なんてめったに無いと思います!
各務原市以外の方も受講可能とのことですので、是非この機会に雅楽の世界をお楽しみください。
※定員(30名)を上回る場合は抽選になります。
私も楽琵琶を間近で見るのは初めてです。
憧れの楽琵琶の演奏を聞けるだけでなく、触れることが出来るなんて!
待ち遠しい~~~(笑)
皆さまも是非!!