”木之下城伝承館・堀部邸”は愛知県犬山市に唯一現存する武家屋敷の面影を残した歴史ある建物です。
犬山城下町から少し外れた場所にあるため、ゆったりと静かに散策できる、そんな穴場とも言える場所。
今回は「第41回 猪之子座公演」として琵琶演奏会を行いました。
当日は予想を遥かに上回るお客さま。
何でも「猪之子座公演」におきまして、かつて無いほどの大入り満員であったとか。本当に有難いことです。
今回は「入鹿切れ」の朗読の方とのコラボレーションもあり、
語りに琵琶の音色を添えるという形で物語を紡ぎました。
朗読の方の言葉に合わせ琵琶の音色で情景を表現し、
時には感情を深め、
時には余韻を残し…。
そんなやり取りをしながら、「入鹿切れ」をお届け出来ましたことは私にとりましてもやりがいがあり、かつ緊張感のあるひと時でした。共演してくださいました中野さんありがとうございました。
また演奏以外に、琵琶についてのお話もさせていただきました。
琵琶の種類、楽器の材質、音の出し方、音色の特徴など。
お客さまからはご質問も幾つか頂戴し、琵琶についての皆さまの興味の高さが感じられました。
その嬉しさに後押しされ、ついつい話過ぎてしまったのは反省です(笑)
そして演奏終了後にはお待ちかねの琵琶体験のお時間。
多くの方が琵琶に触れ、その重さや絃の響きを実際に体感してくださいました。
そしてなんと子ども達も琵琶体験!
お姉さんは5年生。
妹さんは3年生。
実は通常の琵琶は大きいため、一人で抱えるには身長が150㎝以上は必要なのです。だいたい小学5年生以上です。
お姉さんは通常の琵琶にて体験できますが、妹さんはそれが難しく…。
ですが、大丈夫!
ここで登場するのが”子ども琵琶”です!
子ども琵琶は通常の琵琶よりひと回り小さな大きさですので、4年生以下のお子さまでもお一人で奏でることが可能です。
それぞれの琵琶を持ち、姉妹で一緒に琵琶体験。
可愛いですよね!
もちろんバチも子ども用の小さなサイズです。
琵琶の構え方、バチの持ち方を教えたらあっという間に自由に奏でてくれました。
子ども達がこのように琵琶を楽しんでくれる姿は、見ていて胸が一杯になります。
絶滅危惧種の和楽器であるのに、明るい未来が垣間見られるような気がするからです。
「暗い、怖い、寂しい、悲しい…」
琵琶はそんなネガティブなイメージを持たれがちですが、
彼女達の笑顔からは”明るさ”しか感じられません。
そしてなんて自由なこと!
自由に触れて、自由に楽しむ。
これが一番です!
琵琶の絃をバチで弾いたり擦ったり。
強弱や速度を自由に変化させたり。
さまざまな音をだしてみる。響きを身体で感じてみる。
その面白さ、楽しさ。
是非、子ども達に味わって貰いたいです。
また、絹糸ならではの深く優しい余韻も、是非体感して貰いたいと思っております。
琵琶は、物語とともに生きてきた、日本の大切な和楽器です。
この伝統ある音色を、ただ守るだけでなく、笑顔とともに次の世代に手渡していくこと。
それが、琵琶奏者である私の願いです。
今回、この歴史の息づく素晴らしい”木之下城伝承館・堀部邸”にて琵琶を奏でられたことは、私にとりましても特別な時間でした。
この日の出会い、そして皆さまと共に過ごしたひとときを胸に、これからも心を込めて琵琶と共に語り紡いでいきたいと思います。
ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。
そしてニワ里ねっとの皆さま、ありがとうございました。
素晴らしいご縁を頂戴いたしましたこと、心から感謝申し上げます。
3月29日(日)にはこちらにて「春休みびわ体験会」を開催いたします。
まだ若干空きがございます。
是非ご参加くださいませ♪
ご予約お待ちいたしております!
「木之下伝承館・堀部邸」


