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落語と琵琶、ふたつの話芸

 

ラジオが大好きだった高校時代。

思えば、“人の声”に魅力を感じていた時期でもありました。

好きなアーティストも、“曲調”や“歌詞”より、断然“声”で惹かれていました。


人の声は千差万別で、とても魅力的なものだと思います。
素敵な声は、想像力を豊かにしてくれますし。

同じ曲でも、歌う人が違うと曲調はがらりと変わります。


その“声”を使った日本の伝統的な話芸、それはまさに落語。

 

その寄席の場で、琵琶を演奏させていただきました。

 

 

2月2日(月)、三重県桑名市での「ありよし寄席」での演奏です。

当日は過去最高、150名を超えるお客さまにお越しいただき、多くの方に見守られながらの演奏となりました。

 

客席の熱が舞台上まで届き、その空気に背中を押されるように、いつも以上に音に集中することができました。

一音一音に耳を傾けてくださるお客さまの気配や、息をのむような静けさ、そして演奏の合間にふと感じる温かな気配。
それらが重なり合い、大きな会場全体がひとつになっていくような、そんな不思議な感覚を覚えました。

 

落語ではもちろん会場が笑いに満ちて、私も一番後ろでたくさん笑わせていただきました。

 

落語の魅力はやはり聞き手のそれぞれの心の中に自由に情景を広げられることですね。

 

古都家雄助さん、恋恋亭紫光さん、微笑亭さん太さん、主催者や関係者の皆さま、そしてご来場の皆さま、ありがとうございました。皆さまとご一緒に笑えたことは非常に楽しいひと時でした。

 

またお会いできます日を楽しみにしております。

 

そして3月7日(土)は、愛知県扶桑町の川田家住宅さまにて、川の家河太郎さんとコラボさせていただきました。

 

こちらはぐっと距離の近い空間。
お客様の表情やちょっとした反応が、そのまま音に返ってくるという…。

 

私にとりましてもドキドキかつ贅沢な演奏です。

 

 

河太郎さんとのコラボは3回目。

 

落語の演目は「はてなの茶碗」。
琵琶では「雪女」と「耳なし芳一」をお届けしました。

 

 

 

落語も琵琶も、“語り”という日本の伝統芸能ですが、それぞれ全く異なる表現です。

ですが、主役ともいえる“声”の響きが空間に広がり、聴く人の中に目に見えない景色を立ち上げる——その点はどこか共通しているように感じます。

そんな“声”の持つ力を、あらためて感じる時間となりました。

 

 

歴史ある古民家の空間に、ゆったりと物語が広がっていく、そんな春のひととき。

 

川田家住宅さま、いつもながら素敵なご企画をありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

川田家住宅さまは、私にとりまして演奏活動をスタートさせていただきました非常に有難い場所。

 

これからも皆さまに”声”の魅力を感じていただけますよう、琵琶と共に精進してまいりたいです。

 

ご来場の皆さまどうもありがとうございました。

今回も素敵なご縁を頂戴いたしましたこと、心から感謝申し上げます。

 

 

川田家住宅
https://www.kawatakejuutaku.org/